ファンタジア

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クラシック音楽と映像が見事にマッチ
楽しい実験のようなアニメーション

クラシックの名曲をバックに、イマジネーションあふれる映像が堪能できるアニメーション。テイストの全く異なる7つのエピソードと、変幻自在の映像が楽しい、ウォルト・ディズニーが1940年に製作した作品です。

大人ならどこかで聞いたことのある曲ばかりが登場します。曲調やリズム、音の強弱に合わせて、ユニークなキャラクターが飛んだり跳ねたり踊ったり。セリフはなく、映像と音楽のみで構成されています(途中で曲の解説ナレーションはあり)。

きのこや花びらをモチーフにしたユニークな自然界キャラが舞い踊る「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)、トゥシューズをはいたダチョウやチュチュをまとったカバの群舞がユーモラスな「歌劇“ラ・ジョコンダ”より『時の踊り』」(ボンキエルリ)などのバレエ音楽はユニークかつ優雅で楽しさ満点! 恐竜も登場する地球の誕生物語「春の祭典」(ストラヴィンスキー)、ユニコーン(一角獣)やケンタウルス(上半身が人間、下半身が馬の半人半獣)が登場するファンタジックな神話的世界「田園交響曲」(ベートーヴェン)、そして「はげ山の一夜」(ムソルグスキー)、「アヴェ・マリア」(シューベルト)では、悪魔と光を対比させ幻想的なムードを漂わせます。

圧巻は唯一ミッキーが登場する「魔法使いの弟子」(デュカス)。魔法使いの弟子となったミッキーが起こす大騒動を描いているのですが、ほうきたちの群舞、波しぶきなどのいきいきとした描写、ミッキーの表情や手の動き、師匠の魔法使いに怒られる瞬間まで、音楽と映像が一体となった繊細な映像表現には思わず感動してしまいます。

ヴァイオリン、フルートなど音源に合わせた「恥ずかしがり屋のサウンドトラック」というパートも楽しさ満点です。遊び心とチャレンジ精神がいっぱいの、まさに「目で見るクラシック」。小さいお子さんのクラシック導入編として使えそうです。(上原 千都世)

『ファンタジア スペシャル・エディション』
2011年4月20日(水)発売
DVD 2,800円+税
©Disney

上映時間:124分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1940年
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
製作国:アメリカ
原題:Fantasia
備考:
親ゴコロポイント
  • コンサートに行きたい、でも連れて行くのも大変。だけど子どもとクラシックを楽しみたい! なんてお母さんにはぜひおススメ。「時の踊り」「魔法使いの弟子」は、我が家の9歳、5歳の娘たちも大笑いして観ていました。CGもない1940年(太平洋戦争突入直前)に製作されたことにびっくりです。
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