
ママたちと映画でおしゃべり「ミトン+こねこのミーシャ」
12月21日(土)公開のロシアのアニメーション映画『ミトン+こねこのミーシャ』から
『ミトン』『こねこのミーシャ』『ママ』(※今回劇場公開はされません)を2歳から13歳までのお子さんをお持ちのママたちにご覧いただき、映画にまつわるたのしいおしゃべりをしました。

★ママにもアーニャにも共感
参加くださった4人とも『ミトン』が素晴らしかった!と。
どうしても子犬が欲しいのにママにダメよといわれたアーニャのお話です。
母になって子どもにあれもこれも欲しいとねだられ、ダメ!といわなきゃいけないお母さんの気持ちもわかるし、欲しくてたまらないものがあった自分の小さかった頃も思い出します。
今年中学生になったお嬢さんが、小学生の時に『ミトン』のアーニャのように猫を飼いたい!といいだしたそうです。2人の子育てに精一杯で猫の面倒まで見きれないと思ったママは、「高校生になったらね」と約束したのです。受験も終わって自分で猫の面倒をみられる年令まで待ってねという意味だったのですが、お嬢さんは“高校受験がなければいいんだ!”と中学高校一貫教育の学校に受験して今年、見事猫を手に入れたのです。賢い!でも願っていれば奇跡はおきるという映画みたいなお話です。

“子どもは別のものを何かに見立てて遊ぶ、ごっこ遊びが大好き。そういう子どもの世界がうまく表現されています。”『天空の城のラピュタ』のシータの髪型にしてとママにお願いして、劇中のシーンを再現したり、『赤い風船』を見て階段から風船とばしをしたり、映画にまつわるごっこ遊びもよくするそう。

★かわいくてお洒落
“50年も前の作品なのに全然時代を感じなくて、むしろ家の調度品やファッションや色使いのひとつひとつがかわいくて、お洒落なのが見ていてとても楽しかったです。『こねこのミーシャ』の中で歌われる歌のメロディーも素敵だし、歌詞もユーモアにあふれていて、細かいディテールまで楽しめました。”とママたち。

★『ママ』と同じ経験
眠っている息子を家にひとりおいてちょっとお買いものに出かけるママが、もしかして今ごろ息子は。。。と想像をふくらまし心配で心配でというお話です。
皆さん共感されることしきりで、近くのポストに行くだけなのにダッシュしてドキドキした経験や、地震が起きたらと考えてしまったり、映画の中でママが時計を気にして、カチカチという音にドキドキ、ハラハラする、リアルな感じがよく映画にあらわれていたそうです。

★子どもに見てほしいママたちの思い
デジタルネイティブ世代の子どものママたちは、手作りのあたたかさを見てほしいと言います。“高い技術できれいにつくりこまれた世界だけではなく、こういう世界にも触れて欲しい。自分が作ってみることができそうな、手が届きそうな世界にふれることで、ものづくりのプロセスを楽しめる子どもになって欲しいな。”
映画館では短編4本が上映されるのですが、それぞれお話も雰囲気も異なる作品なので、その質感の違いを見て、どれが好きだった?など子どもたちの好みを聞いてみるのも楽しいかも。

《編集後記》
『となりのトトロ』に夢中の息子さんが、最近他のジブリ作品も見るようになって世界が広がったり、息子さんたちと『風たちぬ』を見に行って、ラブシーンにてれて大騒ぎするのを、静かに!と思いながらもこんな風にてれたりするのもあと何回かなと思ったり・・・ママたちはお子さんといろんな風に映画を楽しんでいらっしゃいます。
そんなみなさん共通のお悩みは “子どもは予告編がこわい!”ということ。男の人の低い声のナレーションや刺激的なシーンや効果音、そして盗撮防止のショートフィルム、子どもたちは映画がはじまる前にとってもこわい思いをしているのだそうですよ。
(C) MITTEN+ PROJECT