街の灯

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盲目の花売り娘に恋をした浮浪者の
奮闘ぶりが可笑しいサイレント映画

コメディの神様ともいえる、チャーリー・チャップリン監督・主演による、1931年のモノクロサイレント映画です。(無声映画:音楽つき)

街角で花売りをする盲目の少女に、なけなしのコインで一輪の花を買ったチャーリー。目が見えない少女は、貧乏人のチャーリーをお金持ちの優しい紳士だと勘違いしてしまいます。そんなとき、偶然にもチャーリーは事業に失敗して自殺しかけたお金持ちの命を救います。そして少女を励ましたい一心で、そのお金持ちを通して金策に走り回るのです。

1929年に起こった世界大恐慌。その混沌とした時代を背景に、貧富の差、社会の矛盾の切なさ、人間の弱さと強さなどが描かれた不朽の名作です。無声映画で、台詞はときどき字幕で出るのみ。俳優たちの動きだけでたっぷり笑えるので、バラエティ番組のコント好きなお子さんでも十分楽しめそうです。80年以上前のモノクロ映画ですが、シンプルな作りだけに映画の持つメッセージがストレートに伝わる作品。優しさあふれるラストシーンもグッと胸に響きます。(上原 千都世)

上映時間:83分
日本語音声:なし
白黒/カラー:白黒
製作年:1931年
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン
出演:ヴァージニア・チェリル
メーカー:紀伊國屋書店
製作国:アメリカ
原題:City Lights
備考:
親ゴコロポイント
  • 我が家の娘たちも将来、社会に出たら理不尽なこと、つらいことにたくさん遭遇すると思います。でも、この映画の少女やチャーリーのように、どんな状況でも希望とユーモアを忘れないでほしいなあと思います。私が最初にこの映画を見たのは大学生のとき。名作を観て娘たちと語り合える日が待ち遠しいです。