伊豆の踊子

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淡く切ない初恋、想い出の1ページ
何度も映画化された小説の吉永小百合主演版

過去に6回も映画化された川端康成の同名小説の吉永小百合主演バージョンです。20歳の男子学生と、彼が伊豆で出会った可憐な踊子との淡い恋物語です。

映画は、ある老教授が若いハツラツとした教え子カップルを見て、40年前の淡い恋を思い出すシーンからスタートします。モノクロで撮影された現代から一転、伊豆の回想シーンはカラーへと変わり、思い出が鮮やかな記憶として蘇ります。

彼の名は川崎。東京から伊豆旅行にやってきた20歳の学生です。一人旅に出て4日目、新緑の天城の山の峠で旅芸人の一行に出会い、16歳の可憐な踊子、薫に惹かれます。同じ宿で過ごす楽しいひととき。芸人一行の下田行へ同行しての峠越え。同じ時間を過ごす中で川崎と薫が募らせるお互いへの想い、そして学生と旅芸人の踊子、という身分違いの恋の切なさが描かれていきます。

ピカピカおでこでクリクリ目、当時18歳の吉永小百合が本当に可愛らしく目を奪われます。高橋英樹も若い! 天城の険しくも緑豊かな峠の山道、海の向こうに続く山並み、伊豆の美しい自然を見ているだけでも心洗われるような気分になります。

ちなみに原作では悩みを抱えて旅に出る設定の学生、川崎が、この映画では健全な青年として描かれています。旅芸人や身分の低い女性への差別描写、踊子の兄の過去と芸人としての悲哀など考えさせられる部分もありますが、旅芸人と踊子、学ランに学帽の大学生、電車も車もない峠越えの旅、などの時代背景は今観ると、とっても新鮮です。 (上原 千都世)

上映時間:87分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1963年
監督:西河克己
出演:吉永小百合
出演:高橋英樹
メーカー:日活
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 教科書や試験に登場しそうな昔の良質な文芸作品。でも大人でも読みこなすのはちょっと難しかったりしませんか?(苦笑) 現代っ子にはなおさら、時代背景を文字だけで想像するのは厳しそう……。そんなときは映像の力を借りて文学に触れるのもひとつの手かなと思います。携帯電話どころか電話、電車もない! そんな時代もあったんだね~と親子で話してみてはいかがでしょうか。
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