簡単ブッシュ・ド・ノエル

簡単ブッシュ・ド・ノエル ―『34丁目の奇跡』より―
伊藤麻衣子 Maiko Ito

サンタを信じるか、信じないか。そんな全世界共通の疑問が描かれる『34丁目の奇跡』。
サンタを信じていない女の子スーザン。彼女のママは老舗百貨店のイベント部長。毎年のパレードの為に、ママがサンタを雇っていることを知っているのです。パレードの当日、泥酔してクビになったサンタの代役に、ママが雇ったのはサンタそっくりのクリス・クリングルと名乗るおじいさん。おじいさんの登場でスーザンは、初めて「おじいさんはサンタなのかも?」と思い始めます。

34丁目の奇跡 ベスト・ヒット
2012年12月19日発売 ¥1,490(税込)
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画の中で素敵なクリスマスのディナーが出てきますが、子どもにとってクリスマスで一番食べたいものはやっぱりケーキです。クリスマスのケーキと言えば、「ブッシュ・ド・ノエル」。直訳すれば「クリスマスの切り株」。丸太型のチョコレート味のケーキです。

師走のこの時期、忙しくてケーキを一から作る気にはなれないと思うので、今回は思いっきり手を抜いて、子どもと一緒にロールケーキを使って「ブッシュ・ド・ノエル」のデコレーションに挑戦してみましょう。今回一緒に作ってくれるのは、近所に住んでいる7歳のみーちゃんこと、麻由美ちゃんです。

■簡単ブッシュ・ド・ノエル
【材料】
スイスロール 2本 ※気軽に手に入る200円くらいのもの
生クリーム 400ml
ビターチョコレート 100g
※今回は色を濃くしたかったのでビターを。スイートチョコでも可
砂糖 30g
きのこの山 適量
粉砂糖 適量
デコレーション用のチューブチョコ 白と茶
クリスマスの飾り付け お好きなものを

生クリーム200mlを鍋で温めます。沸騰する前に止め、刻んだチョコレートと砂糖をいれ溶かします。溶けきらなかったら湯煎して下さい。ボウルにうつして冷蔵庫で冷やしておきます。冷えたら、冷やしておいた残りの生クリームを混ぜ合わせます。

ここからはみーちゃんと一緒に。チョコクリームを泡立てます。角が立つくらいに。

スイスロールを大皿にのせて、飾り付けに入ります。ロールケーキの長さによりますが、今回のスイスロールは長さが短いので二本をつなげて使っています。皿の大きさに合わせて全体の長さを決め、一部2cmくらいにきって、本体の上にのせます。接着部分にはチョコクリームを塗って付けます。

まずは下側にクリームを塗ってから、全体にクリームを塗っていきます。厚めにぬりましょう。だんだん切り株っぽくなってきました。

次に幹のように、フォークでスジを付けていきます。木なので均等である必要はありません。ここからは子供たちの想像力と独創性にまかせて、楽しく飾りつけましょう。

チョコクリームを絞り袋に入れて、デコレーションを始めました。まるで職人さんのようです。チューブチョコで年輪も描きました。お皿についたチョコクリームはふきます。

全体をひいた位置から見ながら、飾り付けを始めました。なんと皿の上まで使って「メリークリスマス」とチョコチューブで描きました。

仕上げに粉砂糖で雪をちらす。この高い位置からやるのがすごい。お皿の縁にまで雪を散らしています。

ついに、みーちゃん作「ブッシュ・ド・ノエル」の完成です!クリスマスカラーのシャツとも似合っていますね。

あまりの出来栄えに切るのがもったいないので、切り株のまま、フォークでつついて食べることに。
最初の一口は、もちろんみーちゃんから。
みーちゃんのお父さん、お母さん、妹の双葉ちゃんと一緒に食べたのですが、みーちゃんの驚きの想像力からうまれた独創的な仕上がりに感激。なんと切り株の上で闘う3人の小人は、最近テレビで見た『三銃士』をイメージしたそうです。

ちなみにこの「簡単ブッシュ・ド・ノエル」は、毎年母が孫たちと一緒に楽しみながら作っているものです。デコレーションに正解はないので、ヒントをあげながら、好きなように作らせてあげてください。
子どもの頃、私の家では友達をよんでクリスマス会を開き、お土産にクリスマスをモチーフにしたクッキーを渡していました。クッキーを作ることからが私のクリスマスの始まりで、今でもよい想い出になっています。
ちょっとしたことを子どもと一緒にすることで、子どもには大事な想い出になるものです。プレゼントだけではない、その家庭なりの楽しいクリスマスを演出してみてください。メリークリスマス!

※今回のポイントは、ロールケーキはあくまでシンプルなものを使うこと。生クリームやスポンジにこだわったものはそのままが一番おいしいので、デコレーションすると甘すぎて胃にもたれるのでお気を付け下さい。

伊藤麻衣子(Maiko Ito)
福島県白河生まれ。4人兄弟、男兄弟にかこまれて育つ。
今は映画などの宣伝と、沖縄の器の営業を生業に。料理上手の母を見て育ったので、気づけば料理が趣味に。今回はこのコラムで映画、器、料理と自分の好きなものをどう形にできるかが楽しみです。
美味日和~谷根千暮らし~

過去の記事
≫新学期はお弁当の季節 ―『となりのトトロ』より―
≫父と息子のフレンチ・トースト ―『クレイマー、クレイマー』より―
≫沖縄の食卓 ―『ホテル・ハイビスカス』より―
≫夏休み、スイカのある風景―『天然コケッコー』より―
≫甘くてほろ苦い、蜂蜜のパウンドケーキ―『リリィ、はちみつ色の秘密』より―
≫子ども映画会のパーティ料理
≫悪夢のかぼちゃグラタン―『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』より
≫ムール貝の白ワイン蒸し&フライドポテト―『地下鉄のザジ』より―

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