子どもがハマッた意外な名作7本

こども映画プラスで掲載する作品紹介を書いてくださっているライターの上坂美穂さんと上原千都世さん。上坂さんは3人の男の子の、上原さんは2人の女の子のお母さんでもあります。原稿を書くため映画を、お子さんたちと一緒に見直したお二人から、子どもたちがハマッた意外な作品7本をご紹介頂きました。
みなさんも、お子さんお気にいりの意外な作品情報ぜひぜひお送りください!(画面下のコメントフォームから書きこめます)

上原千都世さん

「トッポジージョのボタン戦争」
トッポジージョというかわいいキャラクターからは想像できないくらいハードボイルドな犯罪活劇でびっくり。でも漫画の「名探偵コナン」が大好きな9歳の長女は怪しい匂いのするミステリアスなストーリーに興味津々。全編夜のシーンで画面がずっと暗いので最後までついていけるかな?と余計な心配をしてしまいましたが、トッポジージョのユニークな風貌と動きが面白かったようで、何度もツッコミを入れてすっかり楽しんでいました。

「鴛鴦(おしどり)歌合戦」
江戸時代の町人や殿様が歌い踊る楽しい時代劇です。9歳の長女と鑑賞。古いモノクロ作品ですが、登場人物が唐突に歌いだす歌が思わず吹き出してしまうくらい面白い上にストーリーのテンポがいいので、思った以上に楽しんでくれた様子。ヒロインのひとりが傘屋の娘なのですが、たくさんの傘が画面いっぱいに広がるシーンや、全員集合で歌い踊るラストに「わーすごい!」と目が釘付け。雑学好きな小学生なので江戸風俗にも興味津々でした。

「キッド」
チャップリンをこんなに楽しめるんだ! と嬉しくなるくらい娘たちは爆笑しっぱなしでした。5歳次女にも大ウケです。チャップリンの大げさな表情と動きはもちろん、男の子がガラスを割り、チャップリン演じる浮浪者がすかさずガラス修理屋として登場、という詐欺まがいの作戦で仕事にありつくシーンのコントのようなやりとりに娘たちは声をあげて大笑い。チャップリンの他の映画も見たい! というほどチャップリンはお気に入りです。

上坂美穂さん

「大脱走」
戦闘シーンの出てこない、戦争を背景にした人間群像劇です。捕虜収容所に収監されている男たちが、穴を掘って収容所から脱走しようとするハラハラドキドキのストーリーに、9歳の息子が大ハマリ。3時間近くある大作にもかかわらず、また一部字幕のみのシーンがあるにもかかわらず何回もリピートしていました。それぞれ個人の特技を活かしつつ、仲間と一致団結してことを成し遂げる、というのも男の子には魅力のようです。

「七人の侍」
巨匠黒澤明の大傑作、と思って構えるのは大人だけ、子どもにとってはわくわくする時代劇のようです。野武士vs浪人軍団+農民というわかりやすいストーリーなのもマルです。七人の侍たち、とりわけ菊千代の体を使った演技は、子どもにも身近に感じるようです。意外に勝四郎(一番若い侍)が、4歳児に人気でした。なんといっても雨の中、馬に乗った野武士をまちかまえる百姓チームの戦闘シーンには釘付けでした。名画の底力を感じました。

「リトル・ダンサー」
次男(9歳)と鑑賞しましたが、「バレエなんてかっこ悪い」とかもいわず、最後まで見ていました。音楽の力も大きい映画で、次男は漫画「20世紀少年」の影響でTレックス(挿入歌として曲が流れる)も知っているのですが、チャイコフスキーの「白鳥の湖」が流れるシーンが印象的だったらしく、その後この曲のCDをかけてくれとねだられました。映画によって新しいジャンルに興味を持ってくれることは親として嬉しいことです。

「男はつらいよ」
決してかっこよくはないけれど、人間味あふれる昭和のヒーロー、寅さん。子どもたちには大うけでした。特に寅さんのいなせな台詞回しや、テキヤの口上「けっこう毛だらけ猫灰だらけ(以下シモネタ省略笑)には惹かれるものがあるらしく、早速まねしていました。寅さんと、その周囲の人々の喧嘩しながらもお互いを思う人情も、そのうちじっくり理解してくれるといいなあ。日本人の心の形を伝えるのにはぴったりの映画だと思います。

「大脱走」 DVD発売 ¥1,490(税込)
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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