風の谷のナウシカ

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16歳の少女ナウシカの優しさと強さと勇気
文明崩壊後の世界を描く近未来ファンタジー

自然環境が破壊されてしまった未来を舞台に、身をもって戦闘を収めようとした包容力あふれる少女ナウシカの姿を描いたアニメーションです。スタジオジブリが始動するきっかけとなった重要な作品でもあります。

巨大産業文明が崩壊してから1000年。大地には腐海(ふかい)と呼ばれる、毒を発する森が広がり、わずかに残った人間たちはその腐海の侵食と、腐海に住む蟲(むし)たちにおびえながら暮らしていました。そんな荒れた大地で腐海や蟲たちを受け入れ、自然と共生する道を探っていたのが16歳の少女ナウシカ。辺境の地「風の谷」族長の娘として、病に倒れた父に代わって谷を収めていました。

ある日突然、風の谷に軍事国家トルメキアの軍隊が攻め込んできます。腐海を焼き払い、辺境に散らばる村を統一しようというのです。ほどなくして、トルメキアの作戦を阻止しようとする辺境の村ペジテからも戦闘機がやってきます。そんな人間たちの争いに刺激され、腐海を守る巨大な蟲、王蟲(オウム)の群れが人間たちに向かってきて……。

行き過ぎた文明の未来、自然破壊と再生、争うことの空しさなど、深くて大切なテーマが散りばめられた壮大なファンタジーです。風を切って空飛ぶナウシカ、雲の上での戦闘シーン、暴走する王蟲の大群……。思わず「わあ!」と声をあげてしまうようなシーンが満載で、その躍動感とスピード感、画面の力強さが子どもたちを魅了します。複雑な設定にも関わらず、小さいお子さんにも人気の高い作品です。(上原 千都世)

上映時間:116分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1984年
監督:宮崎駿
声の出演:島本須美
声の出演:辻村真人
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 3.11後の日本を予言しているような設定に驚きます。大人が見れば社会への様々な問題提起が読み取れますが、そういった視点も含めて子供たちには強烈なインパクトを残すはず。ナウシカの空中飛行シーンは文句なしにカッコイイし、王蟲の大群、不気味な巨神兵にも9歳長女はもちろん5歳次女も釘づけでした。包容力と洞察力に優れたナウシカのまっすぐな生き方と大きな優しさ、子どもたちの心のどこかに残ってくれたら嬉しいです。

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