七人の侍

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野武士集団を迎え撃つ浪人+農民たち
世界中の映画監督に影響を与えた傑作時代劇

時は戦国時代の末期。野武士の集団に対抗する農民とその農民たちに雇われた七人の侍たちの戦いを描いた時代劇の傑作です。3時間以上ある長編で、前半は侍たちが村に到着して戦いの準備をするまでを描き、後半では息詰まる戦いがモノクロ画面の中に展開します。

戦乱で盗賊の一団に成り下がった野武士たちに村を襲われて、村の長老は侍を雇うことを決めます。村の代表が町へ出て武士たちに声をかけますが、ことごとく断られます。そんな中、登場したのが、盗人に人質にされた子どもを見事に救い出した初老の浪人、勘兵衛。彼は百姓たちの提案を受け入れますが、最低でも七人の侍が必要だと言います。早速、仲間探しが始まりました。勘兵衛の古くからの同志である七次郎、人柄で選ばれた五郎兵衛、快活な平八、剣豪の久蔵、そしてまだ若い勝四郎が加わります。勘兵衛が子どもを救う現場を目撃していた勝四郎は一行に加わり大喜び。そして勘兵衛の活躍を目撃していたもう一人の浪人、菊千代も、勝四郎に弟子入りしたくて勝手についてきます。彼は一団が村に到着した時、機転を利かせた働きをしたことがきっかけで、七人目として迎え入れられることになりました。そして勘兵衛たちは作戦を練り、野武士の襲来に備えますが……。

前半、それぞれにキャラクターの違う七人の侍たちが集まってくる場面がまず見もの。
そして後半の戦闘シーン、これが圧巻です。決してCG合成ではできない緊迫感とパワーがみなぎっています。豪雨の降る中での馬を使った戦闘シーン。農民に引き摺り下ろされる野武士たち。肉体と肉体がぶつかりあうような激しい戦闘場面に息を飲むこと間違いなし。一見哀れに見える百姓たちが、実はしたたかでたくましい面も持っているなど、人間の持つ多面性も描かれています。モノクロ、3時間、時代劇の傑作、そして監督は巨匠黒澤明ときいて真面目で硬い映画と想像するなら全くの誤解。ワクワクドキドキ、3時間熱中すること請け合いの、まさにエンターテインメントの大傑作です。
(上坂 美穂)

上映時間:207分
日本語音声:あり
白黒/カラー:白黒
製作年:1954年
監督:黒澤明
出演:三船敏郎
出演:志村喬
メーカー:東宝
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 4歳&9歳の息子と一緒に鑑賞しましたが、4歳も部分的にはついてきていて、一番若い勝四郎が出てくると「ぼくはこの人が好き」と言っていました。古い映画と敬遠せず、このような日本映画の名作はぜひお子さんと一緒に鑑賞してほしいものです。個人的には侍たちが走る姿がかっこいい! とほれぼれ。現代の日本人が出来なくなってしまった昔の俳優の身のこなしや所作が優雅です。
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