セーラー服と機関銃

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女子高生が突然ヤクザの組長に!?
少女の成長をみずみずしく描く異色の青春映画

「女子高生」と「ヤクザ」という、この奇抜な組み合わせは「三毛猫ホームズ」シリーズで知られる人気作家、赤川次郎の同名原作小説によるもの。2006年には長澤まさみ主演でテレビドラマ化もされています。

事故で父を亡くし天涯孤独になってしまった女子高生、星泉(ほし・いずみ)。悲しみ冷めやらぬ中、彼女の前に現れた男、佐久間に連れて行かれたのは、組員たった4人の弱小ヤクザ「目高組」の事務所。亡くなった親分の遺言によると泉が唯一の血縁者で、目高組の4代目組長を襲名して欲しいと頼まれます。断固拒否する泉ですが、彼らの熱意と勢いでつい組長を引き受けることに。泉は新人組長として奮闘しつつ、実は気のいい目高組の組員たちと絆を深めていきます。ところがある日、組員のひとりが殺され、その事件が父の死に関わっているかもしれないと聞いた泉は、佐久間たちと協力して事件の真相に迫るのですが……。

とつぜん大人の世界に放り込まれた年ごろの女の子のとまどい、淡い恋心を描いた青春映画です。セーラー服で機関銃をぶっぱなす女子高生組長というハードな役柄を体当たりでこなしたヒロインの薬師丸ひろ子は、この映画で大ブレイク。ヤクザという男社会の中に紅一点、「少女以上大人未満」な思春期の女の子の魅力を振りまいています。そんな彼女の魅力を引き出したのは相米慎二監督。長いシーンをカットせずに撮影する手法などで「台風クラブ」や「夏の庭」といった“十代”特有の揺れる心を繊細に描いた作品を世に残しています。その相米監督の代表作としても、ぜひ押さえておきたい一作です。(上原 千都世)

上映時間:112分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1981年
監督:相米慎二
出演:薬師丸ひろ子
出演:渡瀬恒彦
メーカー:角川書店
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • インパクトのあるシーンが満載。ヤクザ、麻薬、機関銃などハードな題材がたくさん登場しますが、公開当時の中・高校生がそうだったように「自分の知らない世界」に出会える映画でもあります。その一方で、男気あふれる優しいヤクザの組員たちと泉の絆に胸が熱くなってしまいます。それにしてもヒロインの薬師丸ひろ子が可愛い!
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