はだしのゲン 

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広島を舞台に、戦争と原爆の惨禍を
子どもの目から描いた人間ドラマ

原作者、中沢啓治自身の被爆体験を元にした漫画を映画化。原爆投下前後の広島を舞台にした、戦争と原爆の悲惨さを訴える人間ドラマです。

1945年、終戦間近の広島市で暮らしている小学生、ゲンの一家。下駄の絵付け職人の父は戦争に反対しているので、近所から「非国民」扱いを受けています。そのせいで、姉の英子が学校で盗難事件の濡れ衣を着せられたりもしますが、家族には優しい父と、しっかりものの母のもと、ゲンは弟のシンジとやんちゃな毎日を送っています。しかし、ゲンの兄のコウジは、周囲の冷たい視線をはね返すためにあえて海軍の予科練に志願して家を出てしまいました。そして一家は運命の8月6日を迎えます……。

竹やり訓練中におならを連発、「いもばかり食っているから仕方ないじゃないですか」と悪びれない、ひょうひょうとしながらも戦争には反対のブレない父(三國連太郎)が、存在感を示しています。一方、ゲンは弟シンジと一緒にいじめっ子たちと戦ったり、浪曲を歌い、木戸銭を集めてコウジの餞別を用意したりするたくましい部分があります。

そんなふうに、戦時下の辛い時代にあっても、子どもらしくのびのびしているゲンの姿に救われますが、物語は本当に、「過酷」のひと言です。このような状況を生きた、たくさんの人々のことを忘れてはいけないでしょう。本作は原爆投下前を中心に描かれていますが、終戦後の続編が2作あります。(上坂 美穂)

上映時間:107分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1976年
監督:山田典吾
出演:三國連太郎
出演:佐藤健太
メーカー:北星
製作国:日本
原題:
備考:中古DVDのみ
親ゴコロポイント
  • 子どもを守るのは親しかいないけれど、もしその親自身が戦争で死んでしまったら? 悲惨な状況を乗り越えて生きていくゲンのように、子どもにはぜひたくましさを身につけてほしいと思います。もちろん、そんな状況にならないように、大人たちが社会を作らなければならないのですが……。「じゃんじゃんじゃがいもさつまいも♪」を始めとして、映画の中でゲンたちが元気いっぱい歌う歌を、子どもたちが真似していました。
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