モチモチの木

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小さな少年の勇気を描いた名作絵本を
浄瑠璃と和紙のコラボで素朴な味わいのアニメに

教科書にも登場する名作絵本「モチモチの木」を映像化した短編作品。臆病な少年の勇気を描いた物語を、和紙を使った素朴な味わいのアニメーション作品に仕立て上げています。

猟師のじさま(=お爺さん)とふたり暮らしの豆太は気が小さくて、夜はひとりで雪隠(せっちん=トイレ)にも行けません。「モチモチの木」と豆太自身が名づけた大きな木が怖くって、トイレのたびにじさまを起こします。ところがある日、じさまが夜中に急病になってしまい、豆太は勇気を振り絞って暗闇の中、泣きながら医者を呼びに走るのです。その帰りに豆太が見つけた不思議なものとは……?

和紙の質感を活かした人形と、浄瑠璃調の語り口が何とも言えず不思議なムード。ベンベンベン……という三味線の響きが、「おくびょう豆太」の感じる怖さ、不安、焦り、そしてかつてない勇気を振り絞ったときの心情を巧みに表現しています。「優しささえあれば、一番大事なときには強くなれる」という物語のメッセージも伝わってきます。監督は「NHKみんなのうた」のアニメーションも数多く手掛けた岡本忠成。教育映画祭一般教養部門最優秀作品賞、キネマ旬報ベストテン文化映画部門第一位などの賞も受賞している作品です。(上原 千都世)

上映時間:20分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1972年
監督:岡本忠成
声の出演:内藤武敏
メーカー:ジェネオンユニバーサル
製作国:日本
原題:
備考:岡本忠成全作品集 DVD-BOX収録
親ゴコロポイント
  • 小学校3年生の国語の教科書に登場するお話で、小4になったばかりの長女は「あ、このお話知ってる!」と好反応。三味線の響きや浄瑠璃調の節回しが独特で、子どもにはとっつきにくいかな、と思ったのですが余計な心配でした。なじみのあるお話をきっかけに、映画や伝統芸能への興味を深めてくれると親としても嬉しいです。
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