友だちのうちはどこ?

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「友だちにノートを返さなくちゃ!」
イランの小さな村で8歳の少年が辿る冒険を詩情豊かに

主人公は小学生の男の子、アハマッド。間違えて隣の席の友だちのノートを持ってきたことから、彼が辿る小さな冒険をユーモラスかつ詩情あふれるタッチで綴る物語です。

イランの北部の村の小学校でのこと。アハマッドの隣に座るモハマッドが先生に叱られています。宿題をノートではない紙に書いてきたからです。「同じことをもう一度やったら退学だ」と先生は厳しく言い渡します。

学校が終わって帰宅したアハマッドは、自分のかばんにモハマッドのノートが入っていることに気付きました。大変! モハマッドがまた先生に叱られる。気が気ではないアハマッドは、自分の宿題もそこそこに(お母さんに怒られながら)、ノートを返すために家を飛び出します。野を越え林を越え、ジクザグ道を走って到着した隣村ですが、実はアハマッドは友だちの家がどこか知りません。
「青いドアの家だよ」、「あっちだよ」などど、周囲の教えてくれた通りに行くのですが見つかりません。干してある洗濯物が友だちの着ている服に見えてドアをノックしてみますが見事にはずれ。
さて、アハマッドはどうするでしょう・・・?

友だちを助けたい一心で、未知の隣村まで駆けていく主人公の使命感が素敵です。イランは日本にとっては馴染みの薄い国ですが、宿題のエピソードは日本の子どもたちも自分自身の話として実感できるはず。大人たちに尋ねならが道を行くアハマッドですが、大人たちは皆忙しかったり、彼の話を聞いてくれなかったり・・・。

大人としては見ていて反省させられました。登場人物はみな職業俳優ではないというところにも驚かされます。小さなエピソードを素朴に描いているようで、実は深く味わえる映画です。監督はイランの巨匠アッバス・キアロスタミ。(上坂 美穂)

上映時間:85分
日本語音声:なし
白黒/カラー:カラー
製作年:1987年
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ババク・アフマッドプール
出演:アフマッド・アフマッドプール
配給:ユーロスペース
製作国:イラン
原題:KHANE-YE DOUST KODJAST?
備考:
親ゴコロポイント
  • 冒頭、宿題を忘れた子どもに向かって先生が「家に帰ったら、まず宿題をしなさい。そして宿題をしたらノートはかばんにしまうこと」と言うシーンに笑ってしまいました。全世界共通のお言葉です。それと同時に、イランの石造りの村のたたずまい、中庭のあるお家や、食事が床のじゅうたんの上に置いてあるところなど、異文化体験としても楽しめる映画だと思います。
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