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両腕がハサミの人造人間エドワードの
おかしくも切ないファンタジー

両腕がハサミになっている人造人間のエドワードが、人間たちと触れ合う姿を描いたおかしくも切ないファンタジーです。

丘の上のお屋敷で年老いた発明家に作られたエドワード。彼は、発明家の死後、親切な化粧品セールスレディ、ペグに引き取られて町に下りることになります。姿は風変わりでも、心やさしいエドワードは、両腕のハサミを生かして、植木を刈ったりペットトリミングをしたりして人間たちの生活に溶け込んでいきます。そしてペグの娘である美しい高校生キムに恋をするのですが、ある日事件が起こり、一転して町の人たちはエドワードを非難するようになります……。

異形の主人公のおとぎ話の形を取りながらも、人間社会を風刺して心を打つ物語です。たとえ人と違っていても自分の特技を活かすという教訓にも読めるし、最初は警戒され、次に人気者になり、そして再び排除されるエドワードの姿に、「いじめ」の構造を読み取ることも可能です。そして“愛する彼女を腕に抱くことすら出来ない。だって、ハサミで怪我をさせてしまうから……。”という哀しい葛藤。深いです。

素晴らしいのはエドワードを演じるジョニー・デップの悲しみをたたえた大きな瞳。顔は白塗りだし台詞もほぼないのに、主人公の気持ちをあますところなく目の演技で表現します。(しかしジャック・スパロウと同一人物と分からないお子さんもいるかもしれませんね?)この作品は鬼才ティム・バートン監督とジョニーが初めて組んだ記念すべき作品でもあります。(上坂 美穂)

上映時間:105分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1990年
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
出演:ウィノナ・ライダー
メーカー:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
製作国:アメリカ
原題:EDWARD SCISSORHANDS
備考:
親ゴコロポイント
  • 見直して気がついたのですが、エドワードを最初に「発見」する、ペグの態度が素敵なのです。“お化け屋敷から現れたハサミ人間”を見たら、普通なら、「キャー」と逃げませんか? それなのにペグは「かわいそうに。ケガをして、ひとりぼっちなのね」と、彼を自宅にごく自然に連れ帰るのです。そんな包容力たっぷりの「おばちゃん力」を見習いたい。
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