アズールとアスマール

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対照的な男の子ふたりの友情と冒険を描く
「キリクと魔女」のオスロ監督第2作

兄弟同様に育った、容姿も立場も対照的な少年ふたりの冒険と友情を通して、異文化を理解することについて考えさせられる、フランスのファンタジー・アニメーションです。

ヨーロッパのとある国。青い瞳のアズールと、漆黒の瞳のアスマール。ふたりはアスマールの母でアラビア人乳母ジェナヌの深い愛情のもと、平等に育てられます。しかし厳格なアズールの父によりジェナヌ親子は突然追い出されてしまい、アズールとアスマールは離れ離れに。成長したアズールは、大好きだったジェナヌの子守唄に登場したジンの妖精を探すため、憧れの海の向こうへ旅立ちます。

ところが難破してたどりついた国では「青い瞳」は呪いの象徴だと忌み嫌われ、アズールは盲人のふりをして旅を続けます。そして大富豪になったジェナヌとアスマール親子に再会。大喜びするジェナヌと対照的に、アズールに心を開かないアスマール。ぎくしゃくしたまま、ふたりは妖精を探して冒険に出かけるのですが……。

青い瞳と漆黒の瞳。ヨーロッパとイスラム世界。貧困と富、など様々な対比から、「異なるものを受け入れる」ことの難しさといったテーマが浮き彫りに。アラビア語の台詞は字幕、吹き替えなしでそのままなので異国情緒をあおると共に、言葉の通じない国にひとり放り込まれた不安感も体験できます。ハラハラする冒険ファンタジーとしても、再会したふたりがピンチを乗り越えながら絆を取り戻すバディ(相棒)ムービーとしても楽しめます。

そして何と言っても色彩の美しさ! 吸い込まれるような色合いと見事な色のコントラストに目を奪われます。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』の監督、高畑勲氏が翻訳と日本語版の演出を手掛けています。(上原 千都世)

上映時間:99分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:2006年
監督:ミッシェル・オスロ
声の出演:シリル・ムラリ
声の出演:カリム・ムリバ
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
製作国:フランス
原題:Azur et Asmar
備考:
親ゴコロポイント
  • 金持ちの息子アズールと、乳母の息子アスマールの立場が途中でガラッと正反対に替わってしまうのが面白いですね。小学生以上の子どもとなら、「常識は国が変わればガラッと変わる」「郷に入れば郷に従え」なんてことの意味も映画を観ながら話せそう。まさに映画で世界のことも世間のこともお勉強! 色が本当にキレイなので、小さいお子さんでも絵本をめくるように楽しめると思います。
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