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人生に迷った時よみがえる小5の記憶
思春期前後の思い出を優しく描く物語

都会育ちのOLが、「自分にとって本当に大切なもの」を見つけていくまでの心象風景を丁寧に描いたアニメーション作品です。

1982年の夏。今の生活に何となく物足りなさを感じる27歳のOLタエ子は、休暇をとって山形の農村へひとり旅に出かけます。旅をしながら思い出すのはなぜか小学校5年生の頃の想い出ばかり。姉や父につい意地を張って怒られたこと、都会育ちで田舎がうらやましかったこと。そんな「かつての気持ち」を味わいながら農作業に没頭するうちに、タエ子は自分の本当の気持ちに気づいていきます。

思春期にさしかかり自分を持て余し気味な、タエ子いわく「サナギの時期」な小学5年生。仕事も人生も不満はないけど何かが違うと感じる社会人数年目。それぞれの“モヤモヤ感”をリンクさせながら物語は静かに進んでいきます。気持ちの描き方がとても優しくて共感度満点。一面に広がるベニバナ畑、のどかな田園風景、そして同名コミックをベースにした昭和感満載のエピソードの数々が、観る側の懐かしい記憶の引き出しを次々と開けていきます。大なり小なり“人生の壁”を感じたときに観たくなる作品です。(上原 千都世)

上映時間:119分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1991年
監督:高畑勲
声の出演:今井美樹
声の出演:柳葉敏郎
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 小学5年時代の思い出シーンは昭和40年代の話ですが、給食を残して叱られる、分数の割り算でつまずく、姉妹喧嘩や家族に意地を張ってワガママ言って怒られる、など今の子どもにも共感できるエピソードがいっぱいです。27歳のタエ子の「自分探し」の感覚、今はわからなくても、大人になって少し迷ったとき、人生の選択に悩んだときに、この映画を思い出してくれるといいなと思います。
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