ひめゆりの塔

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歴史を知るためにも見ておきたい
戦火の中で奮闘する少女たちの悲劇

昭和20年3月、アメリカ軍の上陸作戦に揺れる沖縄を舞台に、ひめゆり部隊と呼ばれ、陸軍病院に配属された女子学生たちの運命を描く人間ドラマです。

陸軍病院とは名ばかりの設備も薬もほとんどない悲惨な状況。戦火が広がる中、転々と移動を繰り返し、その中で、水汲みに、負傷者の手当てや世話に黙々と、自分の身を捧げて働く少女たちの姿をカメラは追います。生き埋めになった仲間を置き去りにしなければならなかったり、自分が負傷したり、そして負傷者や病人がなくなっていき……。しかし、そんな悲劇もことさらドラマチックに描かれるのではなく、むしろ淡々と描写され、いっそう戦争の悲惨さを浮かび上がらせます。

つかの間の平穏な瞬間に、久しぶりの太陽を喜んで「オー・ソレ・ミオ」を口ずさんだり、手に入れた貴重なキャベツでバレーボールをしたり、川で水浴びしながら皆で楽しそうに笑い合うシーンが印象的。そんな彼女たちの若さからくる明るさにほっとし、救われる部分もあるのですが……(そして、女優さんたちのみずみずしい美しさにも)。楽しんで観る映画ではないですが、歴史を知るためにも、観ておいたほうがいい1本。(上坂 美穂)

上映時間:127分
日本語音声:あり
白黒/カラー:白黒
製作年:1953年
監督:今井正
出演:津島恵子
出演:香川京子
メーカー:東映ビデオ
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • もし自分だったら、ここまで出来るだろうか? 悲惨な状況の中での10代の少女たちの献身に、そう思ってしまいました。そしてまたそのいじらしい姿に涙が止まらない。本当に戦争はむごいものだと思う。事実は、これ以上なのかもしれませんが……。
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