緑色の髪の少年

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おとぎ話風の優しいタッチで
戦争の悲劇を描くファンタジー

戦争の悲劇を背景に、突然緑色の髪になってしまった少年と周囲の戸惑いを、ファンタジー・タッチで描いた物語です。

第二次世界大戦のせいで孤児になったピーターは、その事実を知らされないまま遠縁の老人に引き取られます。やさしい「おじいちゃん」との生活にも慣れ、学校にも元気に通っていたある日のこと。ベルリンの戦災孤児の話を聞いた彼は、自分自身も戦災孤児と知り、ショックのせいか髪が一夜にして緑色に変わってしまいます。そして伝染病を疑った周囲はピーターへの態度を一変させます……。

おとぎ話風のタッチですが、「反戦」というテーマが込められており、また「自分と違うもの」を排除しようとする「いじめ」の話とも読めむことができます。しかし映画のトーンは軽やかで、ピーター少年を本当の孫のように慈しむ「おじいちゃん」の存在やピーター自身が状況に屈しないことに救われます。「緑色は、春の色だ。希望の色だ。君だからこそ、君にしか出来ない事をして欲しい」という、希望を感じさせる台詞が印象的です。(上坂 美穂)

上映時間:83分
日本語音声:なし
白黒/カラー:カラー
製作年:1948年
監督:ジョセフ・ロージー
出演:ディーン・ストックウェル
出演:パット・オブライエン
メーカー:アイ・ヴィー・シー
製作国:アメリカ
原題:THE BOY WITH GREEN HAIR
備考:
親ゴコロポイント
  • 子どものとき観たら、自分が主人公のように独りぼっちになったらどうしよう、と思ったでしょうが、人の親となってからは、「自分の子どもがこのような運命になったらちゃんと生きていけるのだろうか」と、心配。主人公はおじいちゃんの愛と、不思議なユーモアに助けられるでほっとします。
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