シコふんじゃった。

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笑いながらもついつい応援してしまう!
相撲にかける青春をコメディタッチで

廃部寸前の相撲部で奮闘する大学生の姿を描いたコメディタッチの青春映画です。

コネで就職が無事に決まった教立大学4年生の秋平は、一度も授業に出席していないことがばれ、担当教授に呼び出されます。卒業する条件は、教授が顧問をしている相撲部に入部して試合に出ること。しかしこの相撲部、とても勝負に弱い青木という8年生(!)がいるだけ。メンバー探しからはじめた秋平たちは、なんとか試合には出場、しかし当然のようにぼろ負けします。そして試合後の慰労会での相撲部OBたちの暴言に、秋平は「勝ってやろうじゃないか!」と、奮起することに……。

まわしをつけての稽古に抵抗があり、土俵ではピアスがNGなのに驚き……。なりゆきからイヤイヤ相撲をする羽目になった大学生が、稽古や勝負を通して次第に真剣に相撲に取り組むようになる姿を描きます。登場人物たちの表情がどんどんいい顔に変わっていくのが小気味よく、また肌と肌がぶつかる取り組みや、流れる汗も魅力です。青木を演じる竹中直人の怪演を始め、小技の聞いたギャグに笑いながらも、最後はまじめに応援している自分に気づく映画です。(上坂 美穂)

上映時間:105分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1992年
監督:周防正行
出演:本木雅弘
出演:清水美砂
メーカー:角川書店
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 子どもには、こんなふうに夢中になれるものに出会って欲しいと思います。一方、「コネで就職が決まってあとはサークル活動でも適当に」なんていう大学生は今はあまりいないでしょう(ボランティア活動を熱心にする、という学生ならいそうですが)。映画の主人公と同世代の私としては、「時代は変わった」と、しみじみ思います。