東京オリンピック 

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日本の一時代を象徴する
空前絶後のドキュメンタリー

日本ではもちろん、アジアで初めて開かれたオリンピックである1964年の「東京オリンピック」を捉えた記録映画です。

しかし、「記録映画」ではあっても、競技の記録というより、音や台詞を最小限にした演出で、勝負の前の選手たちの孤独や心理に迫っています。また超望遠レンズをなど複数のカメラを使った多角的な描写など、芸術的な雰囲気がいっぱい。破格の制作費ともあいまって、当時は「記録か芸術か」という大論争を巻き起こしたそうです。

各競技の選手の名前も背景も知らなくても、この作品に引き込まれてしまうのは、戦うアスリートの肉体と孤独を捉えた普遍的な視点があるから。また、高度経済成長時代に日本の人々が持っていた熱気や活力、オリンピックのためにひとつになる雰囲気が、今の日本を生きる者としてはまぶしく感じます。(上坂 美穂)

上映時間:143分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1965年
監督:市川崑
メーカー:東宝
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • どんなアスリートたちも孤独で、自分と戦っているんだなあ……。そんなことが静かに、にひしひしと伝わってくるドキュメンタリーです。子どもにスポーツをさせる親は多いはず。どうせならオリンピックを目標に、世界で活躍する選手を目指すのもいいかも!? また、当時を知るおじいちゃん、おばあちゃん世代と一緒に見るのもお勧めです。(バレーボールの“東洋の魔女”、柔道、マラソンの日本選手の活躍などの解説もしてもらえそう!)