平成狸合戦ぽんぽこ

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山を追われた狸たちが人間に反撃!
ユーモアの中に浮かんでくる開発への警鐘

宅地開発で里山=住みかを追われ、あの手この手で開発を阻止しようと奮闘する狸たちの姿をユーモラスに描いたアニメーションです。

昭和42年、多摩ニュータウン開発計画が持ち上がり、緑豊かな多摩丘陵の開発が急ピッチで進められます。危機を感じたタヌキたちは、会議を開き開発阻止作戦を開始。「化け学」を駆使して、人間を驚かしたり開発作業を妨害したり様々な事件を起こします。作戦成功!と思いきや、その事件は面白おかしく報道されるばかり。妖怪大行進と銘打って人間たちに恐怖を与えようとするも、レジャーランドの宣伝に利用される始末で狸たちはガッカリするのですが……。

愛嬌ある狸たちの仕草、ユーモラスな描写満載で、とても楽しい映画です。軽妙な音楽と共にテンポ良く進む物語。でも、人間たちによる勝手な自然破壊、動物たちとの共生など、そこに込められた警告は深刻です。寄り集まってテレビを観る狸たち、ハンバーガーを食べながらの会議、「人間たちを追放したらハンバーグやドーナツが食べられなくなる!」と真剣に叫ぶシーンなどは、思わず苦笑してしまいます。

エンターテイメントと時代へのメッセージがバランスよく盛り込まれた作品。狸たちがポロっとこぼす台詞の数々が胸に刺さります。(上原 千都世)

上映時間:119分
日本語音声:あり
白黒/カラー:カラー
製作年:1994年
監督:高畑勲
声の出演:野々村真
声の出演:石田ゆり子
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
製作国:日本
原題:
備考:
親ゴコロポイント
  • 狸たちが人間を脅かすシーンや妖怪大行進のにぎやかなシーンは、我が家の子どもたちに大ウケでした。化け学を一生懸命学ぶ狸の姿が、新しいことを一生懸命学ぼうとする子どもたちに重なります。コミカルだからこそ浮かび上がる自然環境の深刻な問題に、母としていろいろ思いを巡らせてしまいます。
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