字幕翻訳者に聞く! 子ども×英語 おすすめ映画

字幕翻訳者に聞く!
子ども×英語 おすすめ映画

新学期スタート。英語の授業が始まった子もこれからの子も英語が好きになる!?
仕事で毎日英語に接している字幕翻訳者のみなさんに、英語を楽しんで覚えるのに向いている映画をすすめていただきました。アンケートから見えてきた2つのヒントとは?

1つめのヒントは子どもや、外国人の話す英語は、聞き取りやすいということです。

<岡田壮平さんのおすすめ>

DVD&ブルーレイ発売中
販売:ハピネット 提供:エスパース・サロウ
©2008 Screen Australia, SBS, Melodrama Pictures Pty Limited, and Film Victoria

「メアリー&マックス」(2008年)
おすすめポイント:僕が字幕を担当したオーストラリアのクレイ・アニメーションです。映画の前半、主人公が子どもの頃のセリフはわかりやすく、どれもお勧めです。
Story:オーストラリアに住む8歳の少女メアリーとニューヨークに暮らすアスペルガー症候群のマックス。二人の20年に及ぶ手紙を通した交流を感動的に描いたクレイ・アニメーション。

<菊地浩司さんのおすすめ>
「夢のチョコレート工場」(1971年)
おすすめポイント:ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」を映画化した作品で、字幕を担当しました。児童文学が原作なので、子どもにもわかりやすいと思います。
Story:世界中で人気のチョコレートの工場見学に選ばれた5人の子どもたちの冒険物語。


「ベスト・キッド」Blu-ray発売中 ¥2,381(税抜)
発売・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

「ベスト・キッド」(1984年)
おすすめポイント:空手のセンセイ、ミヤギのゆっくりとしたトークが聞きやすく、心を動かします。
Story:ひよわな転校生ダニエルが、ミヤギと名乗る老人からカラテを学び、成長していく物語。

2つ目のヒントは、興味を持って繰り返し見ること。特に歌を一緒に歌って覚えるのは効果的なようです。

<松浦美奈さんのおすすめ>
「アラビアのロレンス」(1962年)
おすすめポイント:中学生の時に初めて見て、映画の力に圧倒され、その後 何度も見ました。そしてロレンスに興味を持ち、原作本(翻訳)や関連本(翻訳)を読みあさり、以来アラブに魅入られています。元々、幼少期にベイルートにいたこともあって、興味が人一倍だったのかもしれません。
Story:第一次大戦中のアラブを舞台に、砂漠の利権を狙い侵攻するトルコ軍とアラブ人たちとの衝突や大英帝国の介入に翻弄される、英国陸軍ロレンス少尉の人生を描く。

「レッズ」(1981年)
おすすめポイント:ロレンスと同じく、原作を読み、映画を何度も見ました。こういうタイプの作品が非常に好きなので深く印象に残る1本です。ですが、この作品を見たとき、私は子どもではありませんでした!
Story:ロシア革命を体験し『世界をゆるがした十日間』を書いたジョン・リードの生涯を描く。

<丸山垂穂さんのおすすめ>

「メリー・ポピンズ」(1964年)
おすすめポイント:アニメと実写の融合で、楽しい歌が満載。私自身も子守歌代わりに毎晩サントラ版を聴いて歌詞を覚えました。
Story:ある日、バンクス家に傘をさしながら風に乗ってやって来た家庭教師メリーと子どもたちの交流を描くミュージカル。

「サウンド・オブ・ミュージック」(1964年)
おすすめポイント:「ドレミの歌」から「私のお気に入り」「エーデルワイス」まで、誰もが知っている名曲ぞろい。子どもがたくさん登場するので英語も平易でわかりやすいです。
Story:第二次大戦開戦間近のオーストリア、修道院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来たマリアと七人の子どもたちの交流を描くミュージカル。

「小さな恋のメロディ」(1971年)
おすすめポイント:小学校高学年の頃に観て衝撃を受けました。初々しい少年少女の会話に胸がときめきます。「メロディ・フェア」や「若葉のころ」の歌詞もステキです。
Story:イギリスのパブリックスクールに通う11才のダニエルとメロディの初恋をみずみずしく描く。

<古田由紀子さんのおすすめ>
「メリー・ポピンズ」(1964年)
おすすめポイント:子どもが登場する作品で楽しい歌も一杯。ジュリー・アンドリュースの発音がきれいで分かりやすい。

「ピーター・パン」(1953年)
おすすめポイント:これも子どもが主人公の作品。イギリスに触れるいい機会。
Story:ロンドンに住む少女ウェンディとおとぎ話のピーター・パンが、子どものままでいられる“ネバーランド”で繰り広げるの冒険の物語。

<太田直子さんのおすすめ>

「ジーザス・クライスト=スーパースター」
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント 価格:1,429円+税

「ジーザス・クライスト=スーパースター」(1973年)
おすすめポイント:高校時代にハマり、サントラをカセットテープがすり切れるほど聴きました。今でも歌えます。
Story:イエス・キリストの受難を描いたロック・オペラ。

<稲田嵯裕里さんのおすすめ>
「RENT/レント」(2005年)
おすすめポイント:字幕を担当したミュージカル映画「レント」の曲「シーズンズ・オブ・ラブ」では、数字が何度も繰り返されるので、すぐに覚えることができます。最近TVのコマーシャルソングとしても使われているのでご存じの方も多いでしょう。
Story:80年代末のニューヨークで、家賃(レント)さえも払えない若いアーティストたちが、夢に向かって生きる姿を描くミュージカル。

「アラビアのロレンス」Blu-ray 発売中 ¥2,381+税
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント