ホンジークとマジェンカ

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チェコ発の切り紙アニメーションは
中世の香りのする愛と冒険の物語

人形アニメの大国であるチェコにおいて、パイオニア的な存在の監督カレル・ゼマンによるアニメーション。「幻想の魔術師」と呼ばれるゼマンが、恋人たちの愛と冒険を描いたファンタジーです。

貧しい羊飼いの息子として生まれたホンジーク。出生を祝福した妖精は、3匹のネズミを贈ります。それぞれ「善心」
「悪心」、「笑い」という人間の心を表した3匹に見守られて、育った彼は、やがて夢の城の妖精マジェンカに恋をします。マジェンカもまた、ホンジークを愛するようになりますが、マジェンカ恋しさのあまり、ホンジークが「悪心」に頼んで手に入れた翼は悪魔のものでした。そしてホンジーク自身も恐ろしい姿に変わってしまいます……。

切り紙主体のアニメーション、動きは滑らかではないのですが、逆に味わいがあります。魔法や妖精などファンタジックな要素をちりばめられ、またお城や馬や兵士たちなど、日本人から見ると中世ヨーロッパの香りがして、とてもエキゾチック。ホンジークは決してヒーローではなく、悪いこともする等身大の若者です。彼の心の弱さも描かれる一方、愛の力が二人の運命を変えていく姿は普遍的で、心を打ちます。(上坂 美穂)

上映時間:66分
日本語音声:なし
白黒/カラー:カラー
製作年:1980年
監督:カレル・ゼマン
メーカー:ブロードウェイ
製作国:チェコスロバキア
原題:POHADKA O HONZIKOVI A MARENCE
備考:カレル・ゼマン プレミアム DVD-BOXに収録
親ゴコロポイント
  • チェコは実はアニメ大国なのだそう。日本のアニメーションとも全く違うので、世界の広さを知ったような気持ちになりました。監督の70歳の時の作品だとか。円熟期の作家の遺作となったそうです。
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