天空の草原のナンサ

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モンゴルの広大な草原を移動しながら暮らす
伝統的な遊牧民一家の女の子、ナンサの物語

草原に暮らす遊牧民一家と、6歳の少女ナンサの日々の出来事をつづった、素朴で温かい映画です。

映画は、家族と離れて町の小学校に通っていた6歳のナンサが両親の元に戻ってきたシーンから始まります。一家の長女ナンサは、草原では幼い妹と弟の面倒をみたり、お父さんやお母さんのお手伝いをしながら暮らしています。ある日、ナンサはお手伝いの途中で、一匹の子犬を見つけます。お父さんに飼うことを反対されますが、ナンサは犬にツォーホルと名前をつけてこっそり飼うことに。そのツォーホルと、羊の放牧中にはぐれてしまったナンサが出会ったのは、優しい遊牧民のおばあさん。そのおばあさんが語ってくれた「黄色い犬の伝説」に、ナンサは引き込まれていくのでした。

何より真っ赤なほっぺのナンサや子どもたちが、とっても可愛い! 出演している一家は職業俳優ではない本物の遊牧民の一家で撮影スタッフは撮影の間、一緒に寝泊まりしてさまざまな生活シーンを撮影したそうです。監督のビャンバスレン・ダバーはモンゴル出身の女性監督。モンゴルの都市化が進んで、少しずつ減っている遊牧民の生活をきちんと記録しておきたかったと語っています。都会から来たと思われる選挙宣伝カーが草原を走るシーンなど、さりげない都会との対比にハッとさせられます。雄大な自然と、その中で流れるゆったりとした時間が気持ち良いです。(上原 千都世)

上映時間:93分
日本語音声:なし
白黒/カラー:カラー
製作年:2006年
監督:ビヤンバスレン・ダバー
出演:ナンサル・バットチュルーン
出演:ウルジンドルジ・バットチュルーン
配給:ショウゲート
製作国:ドイツ
原題:DIE HOHLE DES GELBEN HUNDES
備考:
親ゴコロポイント
  • 遊牧民の通学事情、放牧やチーズ作り、牛のフン拾い(これもりっぱな子どものお仕事!)、子どもたちの遊びや、羊の皮を剥ぐお父さんの様子、移動住居ゲルの解体シーンなど、興味深い描写がたくさん登場します。桶で洗濯するシーンなど、昔はどこにでもあった日本の風景も思い起こさせ懐かしい気分に。遊牧民の知恵と伝統、教科書だけではわからないモンゴル=異国の文化は子供にとっても新鮮なはず!
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