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人生の喜怒哀楽がギュッと詰まった
喜劇王チャップリンの名作サイレント映画

喜劇王チャーリー・チャップリンによる1921年のサイレ
ント映画(音楽ありの無声映画)です。監督、脚本、主演を務めたチャップリン演じる浮浪者の男が捨て子を拾ったことから起こる、笑いと涙の大騒動を描いています。

男に捨てられた身寄りのない女性が、やむなく赤ん坊を置き去りにします。その赤ん坊を、成り行きで育てることになったチャーリー。5年後、たくましい男の子に成長した
その子とチャーリーは、絶妙なコンビっぷりを発揮しながら、詐欺まがいのガラス屋の仕事で生計を立てています。一方、赤ん坊を捨てた女性は大スターになり、罪悪感から貧しい人を助ける慈善事業に精を出しています。男の子と女性は、幾度も顔を合わせるも、お互い親子とは気がつかない。そんなある日、男の子が病気になってしまいます。そしてチャーリーは保護者としての責任を問われ、医者、警察、お役所の手で男の子と引き離されてしまいます。

ちょびヒゲに山高帽、ダボダボのズボンにドタ靴でガニ股、というチャップリンの代名詞ともいえる浮浪者のユーモラスな風貌と表情、体を使ったギャグ満載で、何度も
笑いを誘います。台詞がない(一部字幕)のサイレント映画ですから、小さいお子さんでも充分楽しめると思います。

映画で描かれる貧富の差、社会の不条理の切なさも、子ども心に感じる部分があるはず。人生泣き笑い、悲しみの中にも喜びや笑いがある、そんなことを教えてくれるような気がします。(上原 千都世)

上映時間:52分
日本語音声:なし
白黒/カラー:白黒
製作年:1921年
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン
出演:ジャッキー・クーガン
メーカー:株式会社KADOKAWA
製作国:アメリカ
原題:THE KID
備考:
親ゴコロポイント
  • 子役の男の子がメチャ可愛い! 家事も料理も何でもこなす、小さな大人の生意気5歳児の仕草や表情がたまりません。チャーリーと引き離されて泣き叫ぶシーンには思わず涙……(台詞はありませんが)。「家族の絆」にグッとくる名作です。ちなみに我が家の9歳の長女も「この人は何考えてるんだろうって想像するのが楽しかった!」と、サイレント映画で「お話を想像する楽しさ」を味わってくれたようです。

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