2018年パパ・ママ映画ジャーナリストが選んだベストワン

『ワンダー 君は太陽』 © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

恒例のパパ・ママジャーナリストに選んで頂く「今年の1本!」。2018年のベスト1には洋画・邦画どんな作品が選ばれたでしょうか?!
今回それぞれ違う映画が選ばれましたが、どれも素晴らしい作品なので、ぜひご覧になってみてください。

森直人さん

洋画 『ボス・ベイビー』
2018年は、6歳になった息子と劇場で映画をたくさん観ました。その中で『ジュラシック・パーク/炎の王国』『インクレディブル・ファミリー』等といった強豪を抑え、彼のいちばんのお気に入りとなったのが『ボス・ベイビー』(もちろんムロツヨシさん他による日本語吹き替え版)。僕自身も大好きな映画で、『ベイビー・トーク』(遡れば『私は二歳』)のヴェリエーション以上の面白さにもだえました。
主人公は妄想好きな7歳のティム少年。そんな彼に弟ができることになるが、家にやってきたのは謎の株式会社から派遣された「見た目は赤ちゃん、中身はおっさん」(宣伝コピーより)のボス・ベイビーだった……。ビートルズの「ブラックバード」を自分のために両親が作曲してくれたと思い込んでいる甘ったれから、お兄ちゃんへと荒療治的な成長を果たす「人生最初の通過儀礼」。
フレッド・アステアやエルヴィス・プレスリーなどのネタをキッズ・ムービーで使ってしまう米国芸能史の継承力にも改めて感嘆。お話自体は『未来のミライ』に似てるんだけど……ウチらはこっちのアメリカ映画のほうがしっくりきましたね。

邦画 『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~』
そして日本映画部門で息子(ウチ)のベストワンに輝いたのが、この名シリーズの最新作。『ドラゴンボール超 ブロリー』等を抑えての受賞です。僕自身もコレは傑作だと確信。高橋渉監督の『映画クレしん』は原恵一監督以来の沸騰ぶりかも。全体の枠組みは香港のカンフー映画のパロディですが、説教臭くない教育的要素を絶妙に込めた脚本(うえのきみこ)が本当に見事。「柔よく剛を制す」を独自に深めた「ぷにぷに拳」のメッセージ。「オラたち、ランちゃんの正義をやっつけにきました!」との「正義」を対象化した名台詞。そしてマサオくんのコンプレックスや孤独への寄り添い方。あと、野原しんのすけの喋り方を創造した声優・矢島晶子さんの最後の『映画クレしん』になったことも特筆しておきたいです(二代目しんちゃんの小林由美子さんの矢島さんへの敬意も素晴らしいです)。

相馬学さん

洋画 『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』
TVゲームの世界に入り込んでしまった高校生4人が必死のサバイバルを強いられる! 気弱なオタクが筋肉ムキムキのタフガイになったり、派手好きの美少女がデブのオッサンになったりと、リアルの姿からゲーム内のアイコンに変身した、そのギャップがまず笑える。何よりの魅力は、まったく立場の違う4人がゲーム内の経験をとおして、おたがいを理解していく青春友情ドラマの側面。先述のふたりに、アメフト部の人気者やガリ勉少女という、ふだんは接点のない4人が、冒険をとおしておたがいを理解するようになる。楽しみながら多様性を学べる逸品。

邦画『泣き虫しょったんの奇跡』
特例を認められ、年齢制限を超えて将棋の世界に入った脱サラ棋士、瀬川晶司の自伝的小説を映画化。26歳の誕生日までに四段に昇格しないと棋士になれないプロ将棋の厳しいルールの前に夢破れた主人公は、26歳を過ぎてなお将棋に情熱を傾ける。そんな彼の熱意はもちろんのこと、「負けました」と相手に言わせることで決着が付く将棋特有の潔さからも教わることは多い。人間は誰でも一度は必ず負ける。人生で負けを知らずに勝ち続けることはありえない。大事なのは、どう負けるか、だ。そんな人生の教訓が、ここには確実に宿っている。

金原由佳さん

洋画 『ワンダー きみは太陽』
この映画の主人公の男の子は生まれながら、顔の骨が変形する病気を持っています。小さい時から何度も手術を受け、それに耐えた強い男の子だけど、外見が他の子どもとは違うため、両親は偏見や差別を恐れ、家で勉強を教えてきました。けれど、10歳になって、このまま家に中に一人でいることはよくないことだと、このタイミングで初めて学校に入学します。同級生は顔について容赦ない言葉を吐いたり、時に露骨に嫌がったりするけれど、徐々に主人公のユーモラスなセンスや頭のスマートなところに惹かれる友達が出来てきます。主人公の少年の苦しみだけでなく、障害を持つ弟の陰で両親の愛に飢えているお姉さんや、子どもの自立を促す両親の葛藤など、家族みんなで優しく見ることができる作品です。作品のアクセントとなっているのが「スター・ウォーズ」。趣味を持つことも、友人との繋がりに大きな側面を持つことを教えてくれます。

邦画 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』
主人公の志乃ちゃんは、高校生になったのですが、うまく発声が出来ない障害があり、自己紹介で自分の名前すら言うことが出来ず、それを同級生からひどくからかわれて、いきなり心を閉じてしまいます。舞台は1980年代。目に見えない障害に対する理解が先生にも、生徒にもなく、志乃ちゃんは授業中に先生に質問されることを極度に恐れるようになります。そんなとき、「うまく話せないなら、書けばいいじゃない」とメモ書きをすすめてくれる同級生の女の子が現れ、二人はメモによるやり取りで友情を深め、また、歌ならばうまく発声ができることを発見し、ギターとボーカルのユニットも組んで、やれることを増やしていきます。主演の南沙良さんの演技も素晴らしく、自分の不得手な部分をどう自分で受け入れて、それを他人に理解してもらうかを描いた作品です。

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