こどもだってミニシアター!

日本一小さくて、日本一やさしい映画館
“シネマ・チュプキ・タバタ”

世界の様々な映画を上映しているのがミニシアターです。大人のための映画館というイメージが強いですが、最近はこどもも楽しめる映画を上映するミニシアターも増えてきました。今回は、「ユニバーサルシアター」シネマ・チュプキ・タバタをご紹介します。様々な理由で映画館に行くことをためらってしまっていた人も、安心して映画を楽しめる、ひらかれた映画館を創りたいと東京・田端に2016年9月にオープンしました。どんな映画館なのでしょうか?

JR田端駅から歩いて10分、仲通り商店街にシネマ・チュプキはあります。ロビーの壁には大きな木が描かれ、やさしい雰囲気。入り口には段差がなく車いすでもスムーズに場内に入っていけます。20席と小さいながら、カラフルで座り心地のよさそうな椅子が並びます。ユニバーサルシアターとあって、目の不自由な方、耳の不自由な方のためのイヤホン音声ガイドや字幕付き上映を常時行っています。そして、小さなお子さんと、回りに気兼ねなく映画が見られる親子鑑賞室があるのも大きな特徴です。

チュプキの運営母体は、2001年から目の不自由な人たちと共に映画鑑賞を楽しむための音声ガイドをいち早く手がけ、視覚障がい者の映画鑑賞をサポートしてきた「バリアフリー映画鑑賞推進団体City Lights」というボランティア団体です。葉っぱにはこの劇場を支援する方達のお名前が書かれていました。

日本の視覚障害者はおよそ31万人。欧米では視覚障がい者のための音声ガイドが普及しており、ヨーロッパでは映画の90%についているそうですが、日本はわずか3%。音声ガイドを作る費用も日本映画に対しては国からの補助がありますが、外国映画への補助はありません。多くの方が外国映画を見ることをあきらめてしまっているそうです。この状況を変えたいとチュプキでは外国映画にも独自にガイドを制作して上映しているのです。

支配人の佐藤浩章さんに、障がい者のための移動上映会ではなく、常設の映画館にこだわった理由を聞いてみました。「映画は朝起きて、ぱっと思いついて行くとても日常的な場所なんです。だから1日しかやっていな上映会でなく、いつでもチュプキに行けば映画が見られるという場所にしたかったんです。」と佐藤さんはいいます。

佐藤さんがシティ・ライツと出会ったのは4年前。バリアフリーの上映を手伝ったのがきっかけでした。映画を見た視覚に障がいのあるお客様が感動して泣いている姿に、強く胸を打たれ、映画の可能性を感じたそうです。というのも佐藤さん自身、こどもの頃に病気がちで入退院を繰り返し、友達も少なかった頃に、いろんな映画と出会って救われた思い出があったからです。社会に役立つ事を、映画を通してできればと、この活動に参加する事を決めました。

12月1日からは、こどもたちも楽しめるプログラムを上映します。今後どんな映画を上映していくのでしょうか?「自分が納得できる作品をていねいに選んで、心から自信をもっておすすめできる作品を上映していきます」と佐藤さんは笑顔で答えてくれました。

公式HP http://chupki.jpn.org/

12月1日~31日
今年の名作アニメの1本、見逃し上映!
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(吹き替え・字幕)
※12月17日はワークショップも開催。
12月15~31日
ムーミンとクリスマスを!
「劇場版 ムーミン谷の彗星パペット・アニメーション」(字幕)
12月15日~31日
クリスマス映画の傑作!
「素晴らし哉、人生!」

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