宇宙飛行士の仕事

宇宙飛行士の仕事―『宇宙兄弟』
上坂美穂

夏の夜空を眺めながら「よーし、大きくなったら宇宙飛行士になる!」。そんな子どもたちにおすすめしたい2本の映画をご紹介します。まず、大人気ベストセラーコミックの実写版で、「月に行こう!」と誓い合った兄弟が夢を実現する姿を描く「宇宙兄弟」。

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2025年。弟ヒビト(岡田将生)が子どもの頃の夢をかなえて宇宙飛行士になっている一方、エンジニアの兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇されて途方にくれています。そんなとき、ヒビトからの連絡をきっかけに、ムッタはかつての夢を実現させるべく再び夢に向かって進み始めます。弟に先を越された兄の切なさも含めた兄弟のドラマでもあります。

健康で体力もあり、頭も良くないとなれない宇宙飛行士。ムッタの試験を目の当たりにすると、宇宙飛行士はやっぱり選ばれた人がなるのだなあ、と実感します。そして閉じられた密室での特殊任務なので人間性も見られる。試験の中で、共同制作した課題をムッタが壊すよう極秘に命じられたあとの、犯人探しのやりとりにはドキドキします。
JAXA全面協力のもと、筑波宇宙センターでのロケや、実際の日本人宇宙飛行士野口聡一も出演しているのも見所です。

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その「宇宙兄弟」の映画中にも引用されているのが「アポロ13」。トム・ハンクスが宇宙飛行士を演じるこの映画は、史実に基づき、乗務員3人が無事帰還した1970年4月に打ち上げられたアポロ13号の「栄光ある失敗」を描いた映画です。トラブルに次ぐトラブルに見舞われながらも、どのようにして3人の宇宙飛行士たちは生還したのか。帰還軌道に乗るための軌道修正は誘導コンピューターを使用できず手動で行うはめになり、そして電力を節約するために1度から4度という気温に耐えながらの作業。まさに極限状態下の忍耐力と判断力が試されます。

また、宇宙飛行士たちと地球にいるNASAの息詰まるような共同作業、それにより危機を乗り越えて、感動的なラストに繋がります。1995年の作品ですが、当時の最新SFX技術を駆使して描かれる壮大な宇宙でのシーンはスペクタクルとしても見ごたえあり。

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