
ワールドカップ開催! サッカー選手という仕事
上原千都世
いよいよワールドカップ開幕!ということで3回目のお仕事コラムはサッカー選手が主人公の『GOAL! STEP1 イングランド・プレミアリーグの誓い』をご紹介します。
「GOAL!」DVD発売中 発売元:ショウゲート 販売元:ポニーキャニオン
©Goal Limited 2005
プロを夢見るメキシコ系アメリカ人の青年が、その才能を見出され単身イギリスに渡り、プロとしてピッチに立つまでを描いています。主人公はアウェイでの入団テストで実力を発揮できず、一度はプロへの道を諦めます。言い訳は通用しない厳しい世界。ここ一番、というときにチャンスをつかみ取る力、負けやケガなど、どんなアクシデントにもめげない精神力が必要です。
努力やプレッシャーは相当なものですが、何より素晴らしいのは、試合を見ている人々に元気を与えてくれる仕事だということ。チームがゴールを決めて、入院中のおじいちゃんが大喜びするシーン、ずっと反対していたお父さんが、テレビに映った息子を見て「俺の息子だ!」と思わず誇らしげに叫んでしまうシーンに胸が熱くなります。
実は私の実家はサッカー王国・静岡。我が高校のサッカー部も、雨の日も風の日も、文字通り練習ばかりしていた姿が思い出されます。その中から中山雅史選手や長谷部誠選手のように大舞台で活躍するようになった選手もいれば、サッカーで培ったスポーツ精神を糧にして仕事人として成果をあげている友人もいます。そんな彼らを見ていると、厳しい練習を通して身に着けたチャレンジ精神やメンタルの強さは、大人になってもあらゆる場面で活かされているんだなあと実感します。だからか、サッカー少年やサッカー少女たちを見ると、つい「がんばって!」と声をかけたくなってしまいますね。

税込価格:3990円 ©World Productions (United) Limited MMX1
もう1本、日本代表の香川真司選手が所属するマンチェスター・ユナイテッドを題材にした『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』もご紹介。1958年に起こった飛行機事故で何人もの選手を亡くすという悲劇を経てチームが再生するまでを描く、実話を元にした映画です。チーム存続の危機という、どん底を乗り越えていく姿から、選手同士の絆の強さ、チームワークの大切さが伝わってきます。そして選手がいかに地元から愛され応援される存在か、ということも。そんな「サッカー選手というお仕事」について子供と話しながら、ワールドカップを楽しんでみてはいかがでしょうか。